歯を失った方へ

歯を失った場合の治療法は、入れ歯、ブリッジ、インプラントの3通りです。
近年はインプラントを希望される患者さまが多いのですが、まずはインプラントのメリット・デメリットをよく理解しておくべきでしょう。
インプラントを入れ歯・ブリッジと比較したときのメリットは、自分の歯だと思ってしまうほど快適だということ。食べ物の味が変わることがなく、天然の歯と同じようにものを噛むことができます。

一方のデメリットは、第一に費用がかかることです。もうひとつ覚えておいていただきたいのは、「インプラントは100%完璧ではない」ということ。患者さまの理解や協力があり、定期検診を受けていただいて初めて、長く保てるインプラントになるのです。また、インプラントの失敗や事故は、細心の注意を払ってもゼロにはなりません。ごくわずかとはいえ、リスクは残ります。その点をよくご理解いただくことが、インプラント治療の大前提といえます。

当院のインプラント治療

当院のインプラント治療

インプラントには、歯茎を切開する回数によって「1回式」と「2回式」に大きく分かれます。当院では、より感染の可能性が低いという理由から、2回式を採用しています。
また、治療前に抜歯が必要な場合、抜歯してすぐインプラントを入れる「抜歯即埋入(抜直)」という方法がありますが、どうしても時間が取れず、かつ顎の骨が十分に大きいといった条件をクリアしている患者さまを除いては、行なうことはありません。安全性と確実性を確保するため、人工骨を入れたり骨補填材を入れたりして、抜歯の傷が治るまで3~4カ月おいてからインプラントを入れることを原則としています。

インプラント治療では、顎の骨に埋めるインプラント体にどのメーカー(ブランド)のものを使うかはとても重要な要素です。当院では、長年にわたる臨床データを持つ「ストローマン」のインプラント体を中心に使用しています。ストローマンのインプラント体は非常に高価で、同じく当院で使うことのある「ノーベル・ブローネマルク」のものと比べても、1.5倍ほどの価格です。
では、なぜ高価なインプラント体を使うのか。それは信頼性です。国産・韓国製など、安価なインプラント体はありますが、臨床データに問題があったり、十分な期間の臨床データがなかったりするものは安心して使うことができません。
一方、ブローネマルクは1965年から50年以上、ストローマンも50年以上の実績があります。確実な臨床データだけを見ても30年以上あり、手術後10年、20年経ってもトラブルがないことがわかるので、安心して使うことができるのです。
なお、顎の骨が不足しているなどの難症例に対しても、ほとんどの場合、当院で治療が可能です。院内での手術の限界を超えている場合は、ほかのインプラント専門医や大学病院と連携し、協働して手術を行なっています。

入れ歯について

入れ歯について

入れ歯については、当院では保険・自費にかかわらず、すべて患者さま一人ひとりに合わせたカスタムトレー(型を取る道具)をつくり、最も正確に型取りできるシリコン印象材を使用しています。保険の範囲内でいい入れ歯がつくれますが、自費であれば、さらによい入れ歯になると考えていただけるとよいかと思います。
総入れ歯は、保険適用が前提であればレジン床が一般的です。自費であれば金属床のものが選べますが、なかでもおすすめはチタン床。匂いが少ない、食べ物の味が変わらないなど、多くのよさがあります。軽さも大きなメリットで、「装着していることを忘れる」とおっしゃる患者さまがいるほどです。

当院では一流の歯科技工所と連携し、患者さまの歯にぴったりフィットする入れ歯を製作しています。院長が納得しなければ、歯科技工士に何度でもつくり直しを依頼し、患者さまにぴったり合う入れ歯をつくるように努めています。
なお、入れ歯は定期的なメンテナンスが大切です。入れ歯は使っているうちに、徐々に合わなくなってきますので、その都度、調整する必要があるのです。当院では、年に3~4回来院していただけるようお願いしています。